頭の症状
頭の症状の中で、特に気を付けなくてはいけないものは、内科領域では「頭痛」と「めまい」と思われます。その二つの症状について、特に受診の際に重要となる点についてご紹介したいと思います。
- 「頭痛」で気を付けること
- 「めまい」で気を付けること
「頭痛」で気を付けること
頭痛で怖いのは、「脳出血」や「脳梗塞」、「脳の感染症」、「脳腫瘍」、「高血圧発作」などです。これらは、命に係わる場合が比較的多い疾患といえるでしょう。
以下のような症状が認められた際には、まず医療機関を受診しましょう。
頭痛で気を付けるべき症状
- 突然発症した頭痛
- 今までの人生で最悪に酷い頭痛
- いつもと違う頭痛
- 途切れ途切れだけれども、頻度や程度が増している頭痛
- 50歳以上ではじめて発症した頭痛
- 体が動かない、眼が見えにくい、などの症状を伴う頭痛
- 他の病気(高血圧、糖尿病、脂質異常症、癌、免疫疾患など)で治療中の治療中の頭痛
- いつもと違う様子になる頭痛
- 発熱を伴う頭痛
頭痛では緊急治療が必要なことも比較的多いです。
当院では、必要に応じて連携医療機関などに紹介するなどして、迅速な対応をとって参ります。
なお、「月~年単位でいつも同じ程度で繰り返している」ような頭痛では緊急性が少ないことも多いです。
「めまい」で気を付けること
「めまい」は経過観察や、点滴・内服治療で改善することも多い症状ですが、「脳出血」や「脳腫瘍」などの重篤な疾患が紛れ込んでいることがありますで、注意が必要です。
めまいの時に特に気を付けるべき症状は、頭痛の時と似ています。
めまいの時に気を付けるべき症状
- 突然のめまい
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症などで治療中のめまい。
- 頭痛や、首の痛みなどを伴う頭痛
- 声がうまく出なくなる。
- 飲み込むとむせる。
- 眼が見えにくい。
- 体が動かなくなる。
- 顔などに痺れがでる。
当院では、「めまい」に加えて上記のような症状が認められ、頭部CT検査など高度な検査・治療が必要と判断した場合は、連携医療機関を含めた適切な医療施設を迅速に受診頂けるよう、体制を整えております。